サンクトペテルブルクにいる慶順から
嬉しいメールがありました。
以下、彼女の了承を得て、転送いたします。
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> 先生おひさしぶりです!
> お元気ですか?
> ロシアはだいぶ温かいです(^-^)/
> 日本は地震で大変そうですね・・・
> 不安です。
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> わたしたは先週クラシックのテストと9年の国家試験のデュエットがありました。
> この間とても大変で、クラシックは足も痛いし立つ場所は私のほうがもし、踊れても
> ロシア人優先されるやら・・・・
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> 9年のデュエットではキャラクターの後すぐで休む暇なく動いてて
> 正直辛い面もあり、ほかにも色々ありましたが無事この2つはおわりました!!
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> クラシックのテストでは自分なりには
> 失敗しないところをミスしたり、満足できませんでしたが、去年よりも
> もっとみんなに追いつこうと目標を立てがんばりました。
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> でも先生やほかの生徒たちには良かったと言ってもらえて、
> なぜか「あなたの踊りは素晴らしい!」と言ってくれる人が沢山いました。
>
> 去年自分にとっては恥ずかしい、最悪な結果だったので、もう恥はかきたくないと思い
> 必死にいどみました。
> 点数は5−で、8年なので5は誰もいななくって
> トップ成績の4人のうち一人に入れました
> でも他の子のほうが上手いのでもっとがんばりたいです!
> 正直私はここまで良い点数をとれるほどの実力はないです・・(笑)・思ってもいませんでした。
>
> デュエットはクラシックテスト終了2日後に控えていて
> でもコンビネーションが変わりパニックになり(笑)
> でもクラシックテスト終了当日に夜8時まで練習したり、パートナーに付き合ってもらい
> 体は疲れ果てましたが、本番では音を感じて楽しく踊れました。
>
> 担任の先生にも褒めてもらい、色んな審査員の先生からほめてもらえました。
> 結果は5でトップでした。
> 去年は4プラスで、今年は5をとれて正直びっくりしました。
> 人生初めてのうれし涙が自然にでました。
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> 先生が良く言っていた「いつか良い事は上から降ってくる」という言葉は
> このことなんだ!と思いました。
>
> 勿論成績は良かったですが、私よりうまい子は沢山この学校にいるし、
> もうデュエットの点数に関しては、マリインスキーにソリストから入ると決まっている9年の子と同じ点数は自分でも
> 不思議に思います。まあ、彼女の実力は凄すぎて生徒ではないです!5プラスをとってもおかしくないです!!
>
> 担任の先生に聞いた話によると
> アルティナイ校長先生は私がこんなに表現して踊っていたのにビックリしていて
> 褒めていたと聞きました。正直留学生をあまり好まない彼女がそう言ってたことにびっくりしました。
>
> 私はただ踊るのが好きで、みんなに追いつこうと必死でこの1年間がんばりました。
> 私はそんなに上達したと感じてないのに、まだまだ未熟なのにこんなトップの成績を
> しかもワガノワで、そして国家試験で、たった1年いただけなのに・・・
>
> 正直変な気持で、喜んでしまったら鼻が上になりそうで
> どうしていいかわからず怖いです。私にはもったいないです。
>
> なのでトップの点数はみんながつけてくれましたが、
> 自分の中では忘れて、これからもひたむきに、必死に踊りを追求して上達していきたいです!
>
> そしていつも私を支えてくれる両親、みんな、そして晃子先生、ワガノワの担任の先生や
> 教えてくれる先生がいたからこその結果だとおもいます!
> ありがとうございます。
> まだ8年のデュエット、キャラ、アクトがあるのでまた報告します。
> また返事をよろしくおねがいします。
> 夜分すいませんでした。
>
> 朴 慶順
きょんすん、頑張ってます。
私は、貴女を教えたから分かります。
面白い事が大好きで、ひょうきん者、
小心者で、心配性、
不器用で、繊細、、、
周りとタイミング違う。(笑)
良い面は沢山あるけれど、
結果素晴らしいと皆に認められた彼女を分析すれば、この様になる。
彼女はいつもいつも、これではダメだと必死に努力してきた。
あんなに面白くて小さくて、ちょっぴりふっくらした可愛い女の子が、
いつしか、来る日も来る日も、泣きそうな顔で全身汗まみれになって、
自分を過剰なまでに追い詰め、練習の鬼になった。
あ、、、
すまない。
私か⁇
そんないたいけな少女をこんなまでにしたのは、、、( ̄◇ ̄;)
しかし、彼女はバレエするために、
生まれて来たと言うほどの身体能力の持ち主でもなく、普通の子供でした。
けれども、間違いなく彼女は踊る為に生まれて来た。
そこは見逃さない。
何を言いたいかと言うと
うちの子才能があるのかとかないとかとか聞かれる事がありますが、
真実は一つです。
事を成す人とは、
事を成してから、
自分はこうなる為に生まれて来たのだと、、、これが運命だったのだと、気がつくのです。
そして、こう成りたかった自分像にあり着いて、始めて自分はその為に生まれて来たて気がつくのです。
そこまで行く人間か
途中で諦める人間かは
彼女の場合、明確だった。
私はいつも、生徒の幸せを願い、バレエを教えている。
踊る喜びや苦しみも、全ての喜怒哀楽、感動をいっぱいいっぱい感じてほしくて、日々教えている。
何も有名なバレリーナを造っているのではない。
彼女の場合は、この子の幸せは、
普通に暮らす事ではなく、
踊りで成功するしかなかった。
だからここまでやるしかなかった。
このメールを読んで、
今まででこの子に携わってきて
一番嬉しい日だった。
慶順、
おめでとう( ̄^ ̄)ゞ
そして、感動をありがとう。・゜・(ノД`)・゜・。
これからも、貴女の幸せを心から祈ります。
さあ、今日も一日頑張ってきます。
皆様良い一日を、、、*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*