あらすじを知らずにバリエーション踊ってる人!!!
それはあかんで!!!( ̄(工) ̄)!!!
さあ、ここで解決しましょう。
決してエスメラルダを踊る時、気合いだけでタンバリンを全身で叩き続ける事のないように、、、
エスメラルダ
(La Esmeralda)
全幕バレエ『エスメラルダ』は
ヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」を原作に、
美少女エスメラルダに関連する場面にスポットをあてた作品です。
日本・海外共に『エスメラルダ』をレパートリーに持つ劇場は少ないのですが、ナタリヤ・レドフスカヤがプリマを務めるモスクワ音楽劇場は今も上演を続ける数少ない劇場なのです!
この劇場ではモスクワ音楽劇場の振付家が振り付けた
ブルメイステル版が上演されていてドラマ性の高い仕上がりになっています。
このブルメイステル版は各国でも高く評価されていて、現在、世界では
モスクワ音楽劇場のような演劇性が再び求められ、
トレンドとなってきています!
ここで『エスメラルダ』のあらすじをおおまかにご紹介!!
【プロローグ】
15世紀末。
パリのノートルダム寺院は浮浪者とジプシーの
住みかとなっていました。
そんな町に住む女グドゥラは、幼い娘を抱いたまま
道端に倒れます。
そこへジプシー達が現れ、グドゥラが死んだと思い
幼い娘を抱き上げ、死者を悼みつつ去ります。
ジプシー達が去った直後、グドゥラは意識を取り戻し
娘がいないことに気づき悲しみ狂ってしまいます...
【第1幕】
それから16年後、
パリは道化祭で盛り上がり、ノートルダム寺院の
鐘つき男カジモドを「道化の王様」にしたて、さらに祭りは盛り上がります。
祭りに盛り上がる人ごみの中、ノートルダム寺院の
副司祭クロード・フロロは、美しく野生的なジプシー娘エスメラルダに一目惚れをします。
彼女を自分のものにしたくなったフロロは
その夜、カジモドに彼女を拉致するように言います。
カジモドは自分を拾って育ててくれたフロロの命令には逆らえません。
そして作戦を決行しますが失敗...
エスメラルダの大きな悲鳴で夜警の軍隊がかけつけます。
フロロはすばやく逃げますが、カジモドは捕まってしまいます。
でも心優しいエスメラルダはカジモドを助けてあげるようお願いします。
この時、軍隊隊長のフェビスは美しいエスメラルダに心を奪われ、
エスメラルダも同じく彼に恋をします。
カジモドもエスメラルダに恋をしますが、自分の姿が醜いため叶わぬ恋だと悲しみます...
【第2幕】
数日後、エスメラルダと愛を告白しあっている最中にフェビスが、
謎の黒マントの男にナイフで刺されるというという事件が発生!
この時、エスメラルダは黒マントの男の正体がフロロであるのを
見てしまいます。あまりの驚きにエスメラルダは気絶...
駆け付けた衛兵は、殺人未遂容疑者としてエスメラルダを逮捕します。
後に残ったカジモドは現場に残されたナイフを見て犯人はフロロだと確信します。
場面は変わり牢屋の中では、フロロがエスメラルダをたずねます。
そしてフロロは彼女に「命を助けて欲しくば私のものになれ!」と要求します。
しかし、エスメラルダは聖職者であるにも関わらず恋人を刺し、
自分をおとしいれ、あげくの果てありえない要求をしてくるフロロを断固拒絶します。
拒絶されたフロロはエスメラルダにフェビスが結婚したことを知らします。
なんと、彼には婚約者がいたのです!
そして追い打ちのように、絞首刑の宣告をします...
執行日当日、再度フロロの申し出を拒絶するエスメラルダの前を、
フェビスと婚約者が幸せそうに歩いていきます。
愕然として、処刑台へ向かうエスメラルダ。
そのさなか町で暴動がおきます。
人ごみでごった返すなか、エスメラルダは実の母に会います。
エスメラルダが身に着けていたお守りから
我が子と分かったのです。
親子は感動の再会を果たしますが、それもつかの間、
エスメラルダの処刑が命じられます。
母グドゥラは衝撃と悲しみのあまり、倒れ死んでしまいます。
目の前で母を失ったエスメラルダはショックのあまり
声も出ません。
そしてそのまま人形のように,
兵士たちに処刑台へ運ばれていくのでした...
その夜、ノートルダム寺院の塔の一室でカジモドが
愛するエスメラルダの死を悲しんでいると 、
フロロがやってきます。
そして口論の果てに、カジモトはフロロを塔から突き落とします。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
と、このように
あらすじを読むとなんとも絶望的な話ですが、
無実の罪により処刑台へ送られるエスメラルダと
彼女をめぐる3人の男たちとの昼ドラ以上の濃密なドラマは見ごたえたっぷりです。
また終盤の、エスメラルダが幼いころに生き別れた母に、
死の間際で再会するシーンは大いに泣ける名場面です!
ちなみにコンクールなどで良く踊られる、タンバリンエスメは
1982年にベン・スティーブンソンが
振り付けたもので、全幕バレエの中には登場しないのです!
ガラコンサートで踊られるのがほとんどになります。
写真は今の若い子達が親しみやすいように選んでみました。ボヘミアンファッションってジプシーからイメージを残したファッションなんですよ。 こうやって見るとかわいいね。